きみはきみだよ

夏が来た



今年もまた夏がくる


デビュー組の先輩のツアーバック、恒例のTDCサマパラ、すっかり夏の現場に定着したEXシアター


Jr.担にとって一番楽しくて忙しい季節だと思う



私も1年前の今頃「チケ業だるい」が口癖だったし当たり前にある「次の現場」に思い馳せて夏を迎えていた




1年経って一つ変わったことがあるとしたら




梶山朝日くんがいないこと



ただそれだけだと思う













あの最後の帝国劇場から10ヶ月が経とうとしている


また色々書きたくなったのでここに書き残しておこうと思う







あれから私は五人になったtravisjapanに会いに10月のえび座に行った


朝日くんがいない現実を受け入れていたはずだったのに何度も幻覚が見えた


多分この10月の1ヶ月が一番毎日過ぎることが辛くて気を緩めると電車の中でも泣いてしまったりしていた




そして11月には湾岸スタジオにも足を運んだ


どれだけ泣くとわかっていてもtravisjapanに会いたい気持ちは変わらなかったからだ


初日に松松がゲストで来ているレポを見た時、心の底から嬉しかった



travisjapanは9人しか名乗れない



ずっと一丁前にそんなことを思っていたはずなのに







松松がtravisjapanになることを本当に喜べた


その理由はきっと













そこに朝日くんがいなかったからだと思う



もし朝日くんがいればきっと複雑な思いや、それまで9人が作って来た歴史を思い出しては悲しくなったり切なくなったりして


きっとすぐに受け入れたりできなかったと思う




私の中で朝日くんがいなくなったtravisjapanはきっとあの帝国劇場で一度完結して


ダンスの上手くて心が優しい子達しかいない絶対報われてほしいすっごいすっごい最高なユニット



そんな風に見ることができるようになっていたんだと思う


こんなことを書くのはあくまで元トラジャ担の私の個人的な独り言だけど



5人になったtravisjapanに松松が加入することは彼らにとって絶対にプラスなことに思えた




松松は踊りもとても上手で、いつもニコニコしていて優しくて穏やかで微笑ましいなと思っていたし、色んな公演の見学によく来てくれてtravisjapanのメンバーと仲良しだと思っていた




もちろん湾岸で過去に朝日くんが踊っていた曲をやられるとまだ泣けてしまったしここにいてくれたらなって思ったりもしたけど


松松がいてくれたことにあまり違和感は覚えなかった



既存のユニットに入ることは受け入れる側も加入する側も色んな気持ちがあると思う


でもあんなに必死に踊って食らいついている2人をこの目で見てしまったら


ありがとうって言葉しか出て来なかった






結局年内はトラジャ以外の現場にもあちこち足を運んだけど担当を見つけることができなかった


というかもはや見つける気もなかったと思う



この時点でまだ3ヶ月弱


トラジャ担、そして梶山担じゃない自分を想像できないでいた



晦日のジャニーズカウンドダウン


朝日くんがいたら今年カウコンデビューしていたのかななんて思いながらアンダルシアを見た











年も明けてしばらく経って


普通に仕事に行ってご飯も食べて笑って寝て


毎日普通に過ごせていた



当たり前だけど




でも1日でも朝日くんのことを思い出さない日はなかった


カメラロールにある5千枚以上の画像も消せなかった



消してしまったらもう二度と見つけられない気がしてずっと残したまま





このままずっと



こんな風にどこかぽっかりあいたままなんだろうなと思っていた











そして帝国劇場の舞台が始まった



オタクをすることを辞めれずにいた私はもちろんチケットを買って見に行った



travisjapanが5人だったのを見て、なぜか昔のtravisjapanを思い出した


そういえば昔からずっと美勇人くんや顕嵐ちゃんちゃかちゃんと、なかなかユニット全員が揃わないユニットだった


松松はSHOCKという大切なお仕事があったら仕方ないけど早く7人がずっと一緒になれるといいな、そんな事を思えるくらいに私はtravisjapanを客観的に見るようになっていた






そして今年もJr.祭りが決まっていた








travisjapanが単独で横浜アリーナ






他の3ユニもそうだけど



本当にすごいことだと思う




3/26 横浜アリーナ


細かく書けるほど頭が良くないのでここは省くけど




私がtravisjapanを本当に卒業できた日になった











これから始まる7人の物語




梶山朝日のファンだった私が付いてこれるのはここまでだと思った


きっとこれから私が見たことない曲をtravisjapanが歌って踊っていく、私が今も朝日くんのいた曲を忘れられないようにこれからはそれを見た人にとって新しいトラジャの思い出になっていく


もう7人と7人のファンで道は始まっている気がした



青劇時代や抜けた4人のいた頃の事はもちろん変えられない大切なものだ


でもtravisjapanは今日も間違いなく存在してステージで踊っている


進んでいく7人に昔の思い出あれこれを背負わせることは違う気がした




上手く言えないけど









travisjapanは今の7人にしか守れないと思った



こうやって担当もいないのにtravisjapanについてつらつら書くことも、少し迷惑なことなのかもしれないけどきっとこれが最後だ









本当はトラジャの中に新しく応援する子を見つけてまたトラジャ担が続けられたら一番楽だったと思う



私はあの横浜アリーナ単独公演に入るまで


トラジャ担をするか、しないか


を迷っていたのかもしれない








その答えは出た
















そこから色んなことがあって



私はなんと無事に担降りをした


自分も驚いたけど「きっかけ」なんてものは単純で



もう二度とできないと思っていた当たり前のことがたくさんできるようになった






大好きな人をずっと目で追い続けたり


その人のために公演に入って


その人の公式写真を買ったり


新しく友達を作ったり


新しい仕事を喜んだり


テレビや雑誌や動画を見たり











あの日







朝日くんがいなくなってしまった日











もう二度とできないと、叶わない気がしていたことが今普通にできている













あんなに辛くて泣いていた毎日だったのに








今は笑える











私はやっぱりジャニーズJr.が好きなんだと思う





いわゆるど新規というやつなので知らないことが多すぎて少し寂しくなったりもするし


もしも明日デビューしますってなってもきっと今の私は他のファンのように泣いて喜んだりはできないし


見てきた時間の長さ


応援した時間の長さだけが


大切なわけではないかもしれないけど(前回の記事に自分でそう書いてるくせに)





やっぱり、そういう「自信」みたいなものを求めてしまうのがオタクなのかななんて今は思ったりしている





だから後悔のしないようにその彼を応援したいと思っている



朝日くんの最後を見届けたあの日


苦しくて辛かったけど














梶山担としての後悔はしていないからだ









その気持ちがあったからきっとまたこうやって誰かに降りることができたんだと思う





世間の人から見たら


アイドルオタクの担降りなんて


くだらなくて小さな出来事だと思う






でも胸を張って言える








私にとってまたJr.担ができることは









何にも変えがたい幸せで、自分の全てだ











もちろん今も毎日朝日くんのことを思い出す



特に何かがなくても




なぜか思い出す




苦しくなることもあるし


なんかクスッて笑えたりもすることもあって









きっとこれからもそうだと思う







もしこれを何かの縁で見てくれている朝日くんのファンの人の中には


私と同じように担降りをした人


オタクから離れた人


現在進行形で梶山担をしている人



色んな形の人がいると思う




でもきっとみんな朝日くんのことが大好きなまんまだよね







それでいいよね















朝日くん、今日も元気にしてるかな










SNSをしたりしないところがなんだか朝日くんらしいなーなんて


もう君は普通の男の子になったのに


あの頃と同じ朝日くんのプロ意識を重ねて


なんだか少しだけ誇らしくなったりしてるんだよ






梶山朝日と全力で駆け抜けた最後のあの夏を忘れられるくらい













今年の夏も私はまた楽しもうと思っています











今年は平成最後の夏で、朝日くんにとって10代最後の夏だね


















あなたにとっても忘れられない夏になりますように




梶山朝日くんのファンでした



「アイドルに生きる元気をもらいました」


そんな言葉をネットで見かける度に


大げさすぎって馬鹿にしてきた




梶山朝日くん


君があの日帝国劇場のステージから見えなくなるその瞬間まで


私はそう思ってたんだよ













顕嵐ちゃん、拡輝くんはトラジャとは別の道に進んで


今年の夏には美勇人くんも見送った


今年の夏はとにかく忙しかった


大所帯だった9人のtravisjapanは6人になって、秋からの活動をスタートさせることになった


怒涛の夏の現場が終わって秋の帝国劇場を控えた8月の終わりの朝


梶山朝日 辞めるよ」


そんなコメントが掲示板に書かれていた




ジャニーズJr.のファンは「デビューできなかったらいつかは退所する」と心のどこかで思っている人が大半だと思う


もちろん私もそうだった


だからその文字を見た時にあまり驚かなかったし落とし込み乙って笑う余裕すらあった


Jrである以上、一度は書かれる言葉だと思っていた


掲示板やTwitterでそう書かれて、実際に時間が経って退所していたことを知ったJr.を何人も見てきた


朝日くんと親交が深かったり、現場で見た事がある子だったりしたら担当じゃなくても寂しくなったし


「好きだったから残念だな」


なんてとくに深い意味もなくツイートしたりもしていた



辞めてしまった子の担当の友達にかける言葉を見つけることはすごく難しくて


どんな言葉をかけても同情にしかならない気がしていた


大丈夫かな?と心配することしかできなくて、無力だなと思ったりもした




ずっと


他人事みたいに感じてた






応援してる子が退所すること


大好きなその子が辞めジュといわれること


自分の趣味がなくなること


自分が辞めジュの担当になること







どれもいつ自分に起こってもおかしくないことなのに 


なぜか自信があった







梶山朝日がジャニーズを辞める日は来ない



本気でそう思ってた









秋の舞台が幕を開けた


初日が終わった後に新しいセリフをもらえなかったことを友達に笑いながら愚痴れたし


なにも変わらない完璧な梶山朝日がそこにいた


何度観劇してもちっとも不安にならなかった


登場してすぐに見つけられる彼なりの目立つヘアスタイルを毎日続けてくれて


スネアもまっすぐ前をずっと見つめたまま叩けているし


冬は苦手だったライフルのシーンもすっかり上達していて


クロバットでは誰よりも大きな声をだしてトラジャ時代から頑張っていた土台をしっかり披露してくれた


大観覧車の外側で苦しそうな顔をせず笑顔で華やかに回っていたし


旗を振るのは毎回少し苦手そうに見えたかな(笑)


タイタニックも自分からたくさんの人に話しかけていて


喧嘩のシーンの睨みつける目は誰よりも怖く感じたし


LGTTは相変わらず近くの人を笑顔にさせていた


トニトニはいつも一番端っこで楽しそうにして時々うみんちゅとふざけたりして日替わりで色んなやり取りを魅せてくれた



何も変わらない


毎日毎日


いつもの梶山朝日がそこにいてくれた



だけど千穐楽が近付くにつれてほとんどの人たちが退所の噂を信じ始めていたように感じた


 





きっと



ステージに立つ朝日の姿をずっと見続けてきた梶山担だけが


一番最後まであの噂を疑ってたんじゃないかな





朝日くんのことを信じてるとか信じてなかったとか、そういう次元の話ではなくて





帝国劇場に立つあの姿を見たらそんなはずないって思えた梶山担ばっかりだったんじゃないかな





2017年9月30日


ステフォを買いに早めに向かって買えるだけ買った




もう千穐楽なんて寂しいね〜なんて友達と話したりなんかして5分前のチャイムと同時に座席に着いた



千穐楽の朝日くんは勿論オールバックだった


帝劇で見る最後の夢のハリウッドを目に焼き付けていつも通り一幕が終わろうとしていた



幕が降りる寸前のステージの下手側




朝日と膝をくっ付けてその上で手を握るしめちゃんと、朝日の肩に手を乗せるちゃかちゃん、じっと見つめるうみんちゅとしーくん、頭を撫でたのえるくん


 






 

他の人が見たらいつもと変わらない


37公演ずっとやってきた


なんてことない光景だと思う



でも


その光景を見て悟るしかなかった


あの時の気持ちを細かく言葉にするのは本当に本当に難しいけど  







あの瞬間




空気が違うって感じた












私はあの瞬間になって初めて


「ああ、朝日くんは辞めるんだ」


って頭が理解しようとしていたんだと思う










幕間に外に出たらボロボロ泣けてきた


もういい年した大人なのに涙が止まらなくてロビーでずっと泣いていた


チラチラと近くの人から視線が向けられてるのに気付いて顔を伏せた




そうだよね



なんかめっちゃ泣いてる人いるんだけどって



私が逆の立場でもきっとジロジロ見ちゃったと思う




座席に戻ってずっと考えていた



二幕が終わったら


















梶山担の私は終わりなの?












今まで何度も1人で舞台の幕間を過ごしてきた


でもあの日の幕間ほど周りの人達が羨ましく思えた日はなかった


楽しかったねって友達と感想を言い合うことも

次の現場の話をすることも











私にはもうできなくなる











二幕が始まってタイタニックのシーンになった


平野くんの「これは船だ」で


後ろモニターが取れて朝日くんが倒れているところがゆっくり見えた



美勇人くんとグータッチをして倒れていた



そのあといつも一番近くにいた涼くんの目が少しだけ潤んでいるのがわかった


長妻くんも少し朝日の方に歩いてきてくれて役になりきったまま軽いハグをしていた


水兵さん役の浮所くんも駆け寄ってくれて


那須くんも朝日の顔をジッ見つめていた






「辞めるよ」


あの書き込みをもしも見ていなかったら


あの噂を知らなかったら


この千穐楽タイタニックのシーンを私はどんな気持ちで見てたのかな

 




そしてIt's badが始まった


最後の青山劇場からずっと


travisjapanが大切に踊り続けてくれた曲



ちゃかちゃんの口から力強い声で





「どんな形になっても」の単語が出た瞬間





世界で一番好きな朝日くんが




 








 





  



涙を堪えて、その顔を一瞬右下に逸らした





 





あんな顔を初めて見た











LGTTの大階段がステージにせり出てきていた


何もかも最後になる光景


朝日くんとすれ違うみんなが


さよならしてるように見えた





 演者の顔と名前が流れるエンドロール


一生終わらないで欲しいと思った


これが終わって幕が開いてトニトニが流れてしまったらきっともう10分も朝日くんを見られない

 


座席に座る私にはまださよならをする覚悟なんてなかった





それでもモニターにFinの文字が流れる


照明に照らされた6人のシルエット



機材が上がって私の目に飛び込んできた






travisjapanの最年少を囲む5人


朝日くんの肩に乗せられた5人の手














この先もずっとあの光景は忘れられないと思う
















ダブルアンコールの挨拶が終わって



トニトニのメロディーが流れ最後の幕が下がろうとしていた






きっと


私がこの目で





ジャニーズJr.の梶山朝日を見る最後の瞬間



時間にしたらきっと20秒もなかったのかな




客席を笑顔で見ている朝日くんにカーテンが近付く






客席に向かって振る手を止めて











しっかりポーズを取って



しっかりキメ顔をして




そのまま動かなかった



















 






ねえ朝日くん


最後の瞬間までアイドルでいてくれようとしてくれたんだね








これが梶山朝日








って伝えてくれたんだよね?













大丈夫


十分すぎるくらいに伝わったよ























結果論だけど


「辞める」ってわかって最後の姿を見ることができた


色んな意見があると思う



もし「最後の姿」とわからないで見ていた最後と「最後の姿」とわかって見ていた最後だったら


私は後者になれて良かったなって思っている








千穐楽からそんなに日もたたないうちにネットには朝日くんの色んな写真や情報が飛び交っていた


どれもこれもみんなただのファンだった私が知るはずもない朝日くんだ



私が朝日くんのファンじゃなかったらきっとその情報だけで梶山朝日やばーって友達と笑ってネタにしていたかもしれない





でも知ってる





梶山朝日が本当に完璧なアイドルをしてくれたことを



ファンになってから一度も後悔したことがない


誰よりも自分のファンを本当に大切にしていた朝日くん


梶山担ならきっとみんなわかってる




朝日くんの真似は



きっと誰にもできない









     










朝日くんがステージを降りてジャニーズJr.を辞めた本当の理由を私が知る日は



きっと永遠に来ないと思う




朝日くんはもうジャニーズJr.ではない






それだけが今ある真実









ザーッっと書きたかったことを書いてみたけど


このブログでなにを伝えたいのか正直わからない


でもいつも楽しくTLを埋めてくれた梶山担の人達のブログを読んで、私も書きたいなと思った


「退所したらはてなブログに今までの思い出とお別れを書く」




でも


まさか自分がそれをするなんて1ヶ月前の自分は1ミリも想像していなかったことで












朝日くんをもう雑誌やテレビやステージで見られないこと


朝日くんがジャニーズの曲を歌ったり踊ったりしないこと


トラジャ担でいられないこと




梶山担でいられないこと





正直どれもまだ受け入れられないでいる


千穐楽の日に


一生分泣いた気がしたけど


そうじゃないこと




毎日少しずつ辛さが増していくこと




昨日よりも今日が辛くて




きっと今日よりも明日のほうが辛いこと







応援している子が退所しなければ絶対に味わうことのない感情だってこと




その「当事者」になって初めて知った気持ちがあること





これも朝日くんが残してくれたことの1つなんだってこと











  


朝日くん元気にしてるかな?



何年か経ってからでいい


あの時ステージを降りて良かったなって心から思える人生であってほしい




身体を大切にして


元気に成人を迎えられるといいなぁ








去年のえび座の劇中に



「人は誰かを応援することで強くなれる」


というセリフがあった









私にとって梶山担でいた時間はまさにその言葉通りだった




私は梶山朝日を応援してる時間が



生きててよかったと思える時間だった












応援していた時間の長さは関係ないと思う




まだまだ朝日くんからもらったたくさんの楽しい思い出を糧にして


私はこの先の毎日を過ごしていくしかないし



アイドル梶山朝日をこの先この目で見られないことは本当に本当に本当に悔しくて悲しいことだけど

 


辛い

悲しい

生きてる意味ない


いつまでもそんな言葉に甘えていたらいけない



自分の人生の在り方を18歳で選んだ朝日くんに
















負けてちゃいけない

 











それと最後に

 





 









「この先も朝日くんだけをずっと好きでいる」


って書きたいところだけど














いつかもしも



心を動かされて


見ているだけで元気をもらえる



そんなジャニーズJr.に出会ったら



 



















その時はまたその子のために有楽町に通いたいって思っていたりもする